2011年12月05日

【テンペスト】たわわ邸@山梨日日新聞

たわわ邸の有賀さんからメール便が届きました。
開けてみると「山梨日日新聞」という
初めて見たローカル新聞が入ってます。
よく見てみると一面にたわわ邸の記事が!

▼一面 ※クリックで拡大
SN3O1508_2.jpg

▼たわわ邸の記事


▼有賀さん(右)の写真 ※クリックで拡大



すけっこの流儀 第5部「食べると生きる」

梅雨明け前の昨年7月初め。
北杜市小淵沢町で農園を営む有賀恵美(40)の
古民家を、一人の男性が訪ねてきた。
広い土間に愛犬の吠える声が響く。
有賀は客人を居間に迎えた。
後に「ぴたらファーム」を立ち上げる
田才泰斗(34)だった。

一緒に働きながら新規就農者の”先輩”に
教えを請いたい、とのことだった。
初対面だったが、真摯な姿勢は伝わってきた。
「田才くんは農園をつくりたいんだね」と聞くと
「お金だけじゃない。お互いに支えあう
コミュニティーをつくりたいんです。」
有賀の思いと同じだった。


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有賀は田才と同じ札幌市出身。
専門学校卒業後、東京のIT会社に勤めた。
パソコンの画面と向き合う日々。
30さいのころ、突然まっすぐ歩けなくなった。
過労と不摂生。会社を辞めた。
カナダに留学。将来の夢を考える授業で
浮かんだのは「ファーマー」。
自分で生きる糧を得られる人間を目指そうと思った。
帰国後、屋久島の民宿で料理の次第の仕事をし
山梨や千葉の農園で研修をした。

人づてに物件を探し、好きな馬が身近にいて
甲斐駒ヶ岳を眺められる小淵沢に居を構えた。
2009年、農園「たわわ」を開いた。
週末ごとに東京から来る会社時代の仲間2人と
5反ばかりの田畑を耕し、作物は
地元のリゾート施設で開かれる市場に出したり
宅配で販売している。

初めて会ってから約2ヵ月後に田才が白州で
「ぴたらファーム」を始めると、行き来が増えた。
雑草をはむヤギやニワトリを飼ったり
落ち葉と米ぬかを混ぜて発熱した堆肥を利用し
ハウスの温度を調整したり。
自然の循環を意識した農法に取り組む田才に
強く共感した。


今年10月、田才から依頼があった。
ぴたらの収穫祭で、民宿務めの際に磨いた料理の腕を
ふるってもらえないか、という。
携帯電話の向こうで申し訳なさそうに言う田才。
ふと、自分を支えてくれた人たちの顔が浮かんできた。

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古民家の元のあるじの「おばあちゃん」。
家族と同居することになってこの家を離れた、と
仲介者から聞いた。庭は福寿草やクロッカス
ラベンダー、キクが植えられ、順番に咲く花が
季節を教えてくれる。家も手入れが行き届いていた。
「次の主人」のため最後まで手を掛けてくれたように思えた。

そして、初心者の自分を受け入れてくれた
研修先の農家の人々。「これ食えし」と
漬物を持ってきたり、何かと気に掛けてくれる。
組の親睦会で「気に入った。長く住んでくりょう」と
言われたのもうれしかった。

一つずつお返しをしたい、と思っていた有賀は
田才に自らの姿を重ね合わせた。
「頼ってくれてありがとう」
そう言って依頼を快諾した。


11月5日の収穫祭当日、有賀は「ぴたら」の
台所に立ち、パイ生地に野菜をふんだんに
載せて焼くキッシュやコロッケなどをふるまった。
翌日、田才からお礼の電話があった。
お返しがしたい、と言う。
「力になれることがあれば言ってください」
断ったが、「どうしても」と言うので
それならと納屋の片づけを手伝ったもらうことにした。

同じ北杜に新しく根を下ろした農家同士。
無理せず、気兼ねなく、助けあう関係が
続けばいいと思っている。
(敬称略)

情報出処:山梨日日新聞(2011年12月2日)一面より


素晴らしすぎる

有賀さんのお人柄を知っているだけに
この内容に出ている風景が
はっきりと浮かび上がりました。
有賀さんは、本当にこの記事のまま
感謝の気持ちで生きてる女性
なんです。
この記事、有賀さんの描写が
すごくうまくて素晴らしい!

きっといつものやさしい笑顔で深い愛を持って
このやりとりされたんだろうなと思いながら
一字一句じっくり読ませていただきました。

大切な新聞の原本を送っていただいたので
すぐに複合機でスキャニングして
バックアップも完璧


画像出処:SHARP MXシリーズ


一緒に添えられていたお手紙に
「これからも自分が正しいと思うことを
一生懸命やっていこうと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。」

と、書いてありました。

気持ちがシャキーンとしました
たわわ邸と一緒にテンペストも一つずつ
感謝の気持ちでがんばるぞ〜



さおりん


posted by テンペスト at 16:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | たわわ邸(有機農業体験) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読ませていただきました!素晴らしいですね。たわわ邸を応援します!私はpermacultureを目指して現在勉強中、自給自足プラス一芸というのがジャパンパーマカルチャー代表の設楽氏のアドバイスで、古民家を改築したレストランを運営するのが夢です。permacultureの講座を受講した仲間はある人は反原発の活動を、ある人はフェアトレード商品の販売に係わり、夜を徹して農業だけでなく色々と意見交換しました。たわた邸の農業体験が可能になったらぜひ参加させていただきたいです。パーマカルチャーにご興味のある方はぜひ下記へ。
http://pccj.net
Posted by 原科 千絵 at 2011年12月06日 19:10
>原科さん
読んでいただきありがとうございます☆
古民家改築レストラン素敵な夢ですね!
たわわ邸さんは本当に温かいですよ〜
有賀さんの手作りごはんも最高に美味しいし
農業体験がスタートしたら
ぜひ一緒に行きましょうね♪
Posted by さおりん at 2011年12月06日 19:44
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